今回紹介する日本酒は、「DATE SEVEN SEASON2- episode 4 浦霞style-伝統の海-」となります。
「DATE SEVEN SEASON2 – episode 4 浦霞style -伝統の海-」は、先日投稿した「DATE SEVEN SEASON2- episode 4 伯楽星style-大地の進化-」と同じタイミングで販売されました。
宮城県内の七つの酒蔵が年に一度だけタッグを組み、それぞれの技と個性を活かして共同醸造する特別企画「DATE SEVEN」の第二期シリーズの第四弾として造られた純米大吟醸酒です。リーダー蔵を務めたのは、塩竈の老舗蔵元「浦霞(株式会社佐浦)」で、テーマは「伝統の海」。ラベルやボトルデザインも海をモチーフにしており、潮の香り漂う港町・塩竈の情景が感じられるような趣があります。
酒造りには、酒米の王様と称される「山田錦」を100%使用し、精米歩合は48%。酵母は宮城県特有のものを使用するなど、伝統と新しさを両立させるこだわりを感じさせます。味わいは、穏やかな香りと上品な甘み、柔らかい酸味が調和し、夏らしい清涼感を楽しめる仕上がり。華やかさを抑えつつも、飲むたびにふわっと香るお米の香りややさしい旨味が広がり、飲みやすさと奥深さを併せ持っています。
伝統を大切にしつつ、新しい挑戦を続ける「浦霞style -伝統の海-」は、暑い季節に冷やしてゆっくりと味わうのにぴったりの一本。穏やかな香りと心地よい酸味が織りなす清涼感は、特別な夜を少し豊かにしてくれることでしょう。
総評
同時に発売された「DATE SEVEN SEASON2 – episode 4」の二本、「伯楽星style -大地の進化-」と「浦霞style -伝統の海-」を飲み比べてみました。
それぞれ夏酒らしい爽やかさと甘酸っぱさ、ほどよい酸味を備えていて、方向性としては近い印象を受けましたが、後味の部分でしっかりと個性の違いを感じられたのが面白かったです。
「大地の進化」は、飲み進めるうちに後味に苦みがやや前に出てきて、しっかりとしたコクを感じさせる味わい。一方で「伝統の海」は苦みを感じながらも、その後にスッと消えていくような軽やかさと透明感があり、全体としてすっきりとまとまっている印象でした。
どちらも夏の暑い日に冷やして飲むのがぴったりですが、食事に合わせるときや飲むシーンによって好みが分かれそうです。飲み比べをすることで、同じテーマのもとに造られていても、蔵元それぞれの考え方や技術の違いが如実に表れていることを体感でき、とても贅沢な時間を楽しむことができました。日本酒好きの方には、ぜひこの二本をセットで味わってみてほしいと思います。
ラベル

筆者の勝手な数値
フルーティーさ:★☆☆☆☆☆☆
重厚さ:★★★☆☆☆☆
旨味:★★★☆☆☆☆
酸味:★★★★☆☆☆
香り:★★★★☆☆☆
日本酒SPEC
原材料名:米(国産)
:米麹(国産米)
精米歩合:48%(山田錦100%)
アルコール分:15度
製造者:株式会社佐浦
:宮城県塩釜市本町2番19号
販売元:合名会社川敬商店
:宮城県遠田郡美里町二郷字高玉六号7
内容量:720ml
値 段:2970円(税込み)
コメント